こんにちは!2026年までに家族で海外移住を目指しているnanaです。
1番の目的は子供の教育です!
今回は留学・ビザ・移住に精通する現地のエージェント3社に相談し見えてきた、我が家の場合のニュージーランド永住権獲得プランをシェアしたいと思います。
私たち夫婦は、
- 日本の4年制大学卒業
- 日本の企業でそれぞれ営業・事務として15年以上勤務
- 英語力は私TOEIC855点、旦那氏はそれより低い
というごく一般的な経歴なので、ニュージーランドの永住権獲得を目指している多くの方の参考になるのではないでしょうか。
私の方が英語力が高いので、今のところ私が申請者になる予定です。
- 就労ビザを取得する
- 保育士を目指し学校に通う
- MBA取得を目指し学校に通う
エージェントに勧められたプランは違いましたが、どのプランも努力とやる気次第で実現可能かな、と思いました。
これからニュージーランドへ移住を考えている方の参考になればうれしいです!
永住権(SMC)申請の条件は?
永住権(SMC)とは?
※正確には最初は居住権を取得し、2年後に永住権への切り替えが可能です。
1度永住権を取得すれば更新なしでずっと保持できるのが魅力です♪
永住権のカテゴリーのひとつである技能移民部門(Skilled Migrant Category=SMC)とは、最も一般的な永住権申請部門であり、その最低申請条件はこちらです。
- 20歳以上55歳以下
- 健康で犯罪歴がない
- 英語力(IELTS6.5以上 General,Academic両方可)
- 職業免許・学歴または収入とNZでの職歴を合わせて6ポイント
6ポイント制って何?
2023年10月9日より技能移民部門(Skilled Migrant Category=SMC)は、新しい6ポイントシステムが開始されました。
6ポイントシステムにおいてSkilled Migrant Category(青い部分)では、
- 看護師や先生・教授などの場合、ニュージーランドで必須な登録をしている
- Bachelor(NZQFレベル7)以上の卒業資格がある
- ニュージーランドで平均時給の1.5倍以上の時給額で雇用されている
のどれかで3ポイント以上を稼ぎ、それにニュージーランドでの職歴年数を合わせて合計6ポイントにする必要があります。
例えば私たちは4年制大学を卒業していてBachelorの卒業資格があるので、すでに3ポイント持っています。ニュージーランドで3年働けばプラス3ポイントで合計6ポイントになるわけです。
- 週30時間ベースで計算する
- 週30時間を超える就労時間の場合でも一律で週30時間まで
- 週15時間の就労時間の場合は2週間分で1週間となる
就労の条件
永住権(SMC)申請にあたりニュージーランドで就職しているまたは就職先が決まっているという状況でないと、取得はほぼ不可能だそうです。
就職先もどこでもいいってわけじゃないんですよ~
まず、就職先が外国人を雇う届け出をしているAccredited Employer(認可企業)である必要があります。※次の項目で説明しています。
- ANZSCOという職業分類表に記載されているスキルレベルもしくは職歴年数の条件を満たしていること
- 平均時給以上で雇用されいていること(介護士など例外あり)
ANZSCOとはオーストラリアとニュージーランドで共通で使っている職業分類表です。
職種によりスキルレベル1‐5に分類され、永住権(SMC)申請に必要な時給もこのレベルによって変わってきます。
- スキルレベル1‐3は平均時給以上
- スキルレベル4‐5は平均時給の1.5倍以上
が条件です。
プラン1 就労ビザを取得する
AEWVってどんな就労ビザなの?
Accredited Employer Work Visa(AEWV)は外国人が取得する最も一般的な就労ビザです。
Accredited Employerとは外国人を雇う届け出をしている認可企業のことです。
基本的に大学での専攻分野、または就労してきた職種でのみの採用です!
AEWVを取得すると5年間の就労ビザが与えられます(ANZSCOスキルレベル1‐3のみ対象)。
※5年就労した後延長は可能だが、1年間ニュージーランドを離れる必要があるので注意が必要
そして、AEWV申請における就労の条件は永住権(SMC)申請時と同じです。
- ANZSCOという職業分類表に記載されているスキルレベルもしくは職歴年数の条件を満たしていること
- 平均時給以上で雇用されいていること(介護士など例外あり)
ANZSCOとはオーストラリアとニュージーランドで共通で使っている職業分類表です。
職種によりスキルレベル1‐5に分類され、永住権(SMC)申請に必要な時給もこのレベルによって変わってきます。
- スキルレベル1‐3は平均時給以上
- スキルレベル4‐5は平均時給の1.5倍以上
が条件です。
- 週30時間ベースで計算する
- 週30時間を超える就労時間の場合でも一律で週30時間まで
- 週15時間の就労時間の場合は2週間分で1週間となる
AEWVを私が取得することで残りの家族にもメリットがあります。
- 旦那氏はパートナーシップワークビザを取得し、認可企業で平均時給以上の職という条件で働くことができる(2024.1現在。2023.11に政党が変わり、平均時給以上という条件が今後なくなる可能性があるそうです。)
- 子供も小学校から高校まで無償で通うことができる
永住権(SMC)申請への流れ
我が家の場合2人とも4年制大学を卒業していて、Bachelor(NZQFレベル7)の卒業資格があるので3ポイントは持っています。
6ポイント表の青い部分の1番下です。
なのでAEWVを取得→私が企業に3年間就職→3ポイントを獲得し全部で6ポイントにする→SMC申請
という流れになります。
永住権取得までに、
- 移民局に支払う申請費用 NZD750~(AEWV)、NZD4,880~(SMC) 約50万円(NZD1=JPY88)
- 就職エージェントやビザエージェントに支払う手数料
が発生します。
プラン2 保育士を目指し学校に通う
保育士はGreen Listに載っている
ニュージーランドにはGreen Listという人手が不足している職業リストがあり、リストに載っている職業だと永住権が比較的簡単に取得できると言われています。
6ポイント表の緑の部分です。
Green Listは2つのグループに分けられ、両方ともAEWV申請後のレイバーマーケットテストが免除になります。
Straight to Residence(Tier1) | Work to Residence(Tier2) |
医者や看護師など | 保育士や先生など多数 |
すぐに永住権を申請できる | 2年間就労後、永住権を申請できる |
リストに掲載されている職業が多数ある中でなぜ保育士を勧められたかというと……
私にはこれしかないんだそうです…
医療系やエンジニア、ITなど日本での経験がないと厳しいものが多いですが、保育士は日本で幼児教育や保育士の資格や経験がなくても目指せます。
なるほど、それなら頑張ります!!
と意気込んだもののひとつ問題が……
保育士として働く自信がない…
さっそく息子が通う保育園の先生たちをよーく観察したのですが、子供たちと向き合う姿勢、体力、忍耐力、気配りの素晴らしさを改めて感じ、私にできるかどうか……
全国の保育士さん、本当に尊敬します!
そしてそれだけではない問題が……次の項目でお話しします。
保育士になるには?
日本の4年制大学を卒業している場合(審査あり)、ニュージーランドでGraduate Diploma in Teachingという15か月のコースに入学でき、資格を取得できます。
その後申請できるPost Study Work Visa(就学期間と同じ期間分の就労ビザ=15か月)で保育園に就職し保育士になれるのです。
うん、頑張ればできそうだ!
と思いきや最大の難関は学校に入学するための英語力なのです。
Graduate Diploma in Teachingに入学するには、
IELTS Academic 7.0以上(全てのbondで7.0以上)
IELTS以外のテストでも認められているそうですが、かなり高いレベルが求められます。
保育士は命を預かる仕事ですし、いろいろな国の保護者ともコミュニケーションを取らなければならないので、高い英語力が必要なんですね。
また、私が学生の時から旦那氏にはパートナーシップワークビザが発給され、それにくっついて子供も小学校から高校まで無償で通えます。
※学生ビザ・Post Study Work Visaの間に出るパートナーシップワークビザには特に条件はありませんが、AEWVにくっつくパートナーシップワークビザは認可企業での平均時給以上の雇用という条件があります。
永住権(SMC)申請への流れ
Graduate Diploma in Teachingで15か月就学し資格を取得→Post Study Work Visa(PSWV)で保育士として働く→その間にAEWVを取得し通算で2年働く→SMC申請
永住権取得までに、
- 授業料約300万円
- ビザエージェントや留学エージェントに支払う手数料
- 移民局に支払う申請費用 NZD 700~(PSWV)、NZD750~(AEWV)、NZD4,290~(SMC) 約50万円(NZD1=JPY88)
が発生します。
プラン3 MBA取得を目指し学校に通う
MBAを取得するメリット
MBAを取得するプランは、6ポイント表の青い部分の上から2番目です。メリットは
- MBA取得で5ポイント獲得できるので1年就労すればSMCを申請できる
- 高学歴が重宝れさ、就職先の幅が広がる
です。
MBAを取得するには?
4年制大学を卒業している場合1.5‐2年でMBAを取得でき、その後3年間のPost Study Work Visa(PSWV)を申請できます。
基本的に日本の大学で専攻してた分野のみですが、働いた期間が長い場合などその分野でも就学できる可能性はあるそうです。
英語力の条件はIELTS Academic 6.5以上(全てのbondで6.0以上)です。学校によって違う可能性もあるのでご確認ください。
また、私が学生の時から旦那氏にはパートナーシップワークビザが発給され、それにくっついて子供も小学校から高校まで無償で通えます。
永住権(SMC)申請への流れ
MBA取得を目指し2年就学(5ポイント)→Post Study Work Visa(PSWV)で1年就労(1ポイント)→SMC申請
永住権取得までに
- 授業料約400万円
- ビザエージェントや留学エージェントに支払う手数料
- 移民局に支払う申請費用 NZD700~(PSWV)、NZD4,880~(SMC) 約50万円(NZD1=JPY88)
が発生します。
さいごに
我が家がニュージーランドの永住権を獲得するプランは3つありますが、どれも最短で獲得できる期間は3年でほぼ同じでした。
どのような企業に就職できるか分かりませんが、1番費用がおさえられ早い段階でニュージーランド社会に慣れることができるのは就労ビザを取得することだと思います。
学校への入学はハードルが高いですが、無事就職できれば永住権は保証されているのは保育士を目指すことでしょう。
そして就職先の幅が広がり、高時給の職に就けるのはMBAを取得することだと思います。
どれくらいの期間ニュージーランドに住みたいかにもよりますね!